TORIDGE&LISBAH
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル、足踏み、ふざけ声
中村正人:ベース、プログラミング、バッキング・ヴォーカル、足踏み、ふざけ声
西川隆宏:キーボード、マニュピレート、バッキング・ヴォーカル、足踏み、ふざけ声
シーザー・ロドリゲス・デュラン:アコースティック・ギター、ギタロン
ラウル・ドリヴェイラ:トランペット マーティン・ドローヴァー:トランペット
大谷幸:アコーディオン ツィングタ:足踏み クリス・ポター:ふざけ声
ジェマ・デラ・クラツ:フラメンコの手拍子、ふざけ声 カルメラ・ロメロ:フラメンコの手拍子、ふざけ声 マニュエル・マレーナ:フラメンコの手拍子
マイク・ピラ:ふざけ声
他に、プログラミングされたシンセ音、スチールパン、ドラムス
ライヴ履歴 1995年、DWLで登場
タイトルの読み方は「トリジーとリスバー」。「&」は実際は「E」に縦棒を入れたような記号で表記されています。ドリカムナンバーの中ではとても異色の曲で、メキシコの民族音楽マリアッチと、スペインの舞踊音楽フラメンコを混ぜたようなエネルギッシュなリズムをしています。全体は3拍子ですが、途中でフラメンコさながら4拍子に切り替わります。
ラテンの匂い漂う演奏には、雰囲気を出すため本場スペインの人が多数参加しています。ギタロンとはマリアッチで使用されるギター形のベースのこと。後半のアコーディオンは、普段はピアノを弾く大谷幸さん。4拍子の部分ではとても賑やかになり、ドリカムやマイク・ピラ(プロデューサー)、そしてスペインの人たちなどによるふざけ声や手拍子、足踏みもフィーチャーされ楽しいです。その他、全体的にフラメンコもどきの掛け声やコーラスが入っていて、アレンジは非常に本格的です。
歌詞は、あるカップルが公園でハトやリスにえさをやる老夫婦、名づけて「鳥おじいさん(トリジー)とリスおばあさん(リスバー)」を見かけ、彼等の真似をしながら、年老いても仲良く暮らそう、と誓う内容ですが、これは、レコーディングのためロンドンに滞在中の美和さんがハイド・パークで知り合った、ハトやリスにえさをやる老夫婦がもとになっています。彼等は美和さんにいろいろなことを教えてくれたらしく、この曲が収録されたアルバム「DELICIOUS」のブックレットのスペシャル・サンクスには、「私達に公園でいろいろ素晴らしいことを教えてくれたトリジーとリスバー」と彼等がクレジットされています。
ライヴでは'95年のDWLで演奏されたのみ。この時は、演奏者全員がカラフルなスペイン風の服を着て、4拍子の部分ではみんなでフラメンコのごとく踊っていました。
この曲はいわゆるマイナーでマニアックな曲ですが、好きだという方は多いに違いありません。というより、この曲を嫌いになる理由が見当たらないほど楽しい曲です。ドリカムは中期からだんだんラテン風ナンバーを増やしていきますが、そのピークがこの曲と次のアルバム「LOVE UNLIMITED∞」収録の『どうやって忘れよう?』ではないかと思います。