つめたくしないで
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
デイヴィッド・T・ウォーカー:ギター チャック・レイニー:ベース
ハーヴィー・メイソン:ドラムス ジェイ・ワインディング:キーボード
グレッグ・アダムス:トランペット、フリューゲルホルン ラルフ・マクドナルド:パーカッション
ライヴ履歴 1996年「beauty and harmony」
美和さんのソロ・アルバム「beauty and harmony」の実質的なファースト・ナンバー。ミディアム・テンポのゆったりとした曲調です。デイヴィッド・T・ウォーカーによるイントロのギター・ソロと、各所で聴かれるグレッグ・アダムスのフリューゲルホルンが柔らかく包み込むような感じで印象的です。ジェイ・ワインディングのキーボードも影で曲を支えています。
歌詞は、「好き」という気持ちをなかなか恋人に伝えられない主人公の気持ちを描いたもの。恋人の態度に対してすねている様子が面白いです。美和さんのヴォーカルは、控えめながら伸びのあるものを聴かせます。イントロの英語のアドリブや、中間部のハーモニーなどさりげない所で特徴を引き出しています。最後の方では高音でのハーモニーが聴かれます。
この曲のミュージック・ヴィデオが、美和さん初のソロ・コンサートの模様を収録したDVD「concert tour beauty and* harmony」に収録されています。秋のNYの街の美和さんのカラー映像と、恋人と室内にいる美和さんの黒白映像を交互に映し出したものです。恋人役は、なんとブライアン・スパーバー。ドリカムのアルバム「SING OR DIE」〜「monkey girl odyssey」、シングル「IT'S ALL ABOUT LOVE」のエンジニアを担当していて、「beauty and harmony」にもレコーディング・アシスタントとして名を連ねています。美和さんによれば、「当時のブライアンはやせていたから、ミュージック・ヴィデオに参加させた」とか(笑)。
この曲はライヴではアルバム・ツアー(美和さんのソロ)でしか演奏されていませんが、DWL'99「冬の夢」のインターミッションでデイヴィッド・T・ウォーカーが演奏したギター・ソロの中にこの曲のイントロのフレーズが紛れていたとのことです。美和さんのソロ・ライヴでは、曲の前にデイヴィッド・Tが素敵なソロ演奏を長くたっぷり聴かせてくれました。美和さんの喜ぶ姿も注目。
この曲は、ゆったりとした感じが持ち味ですね。『バイバイ』『DARLIN'』も同じ雰囲気で、これらは「B&H」のジャズ路線よりかはドリカムポップに近い感じがします。ライヴでのデイヴィッド・Tのソロは名演です。演奏はもちろん、顔も表情豊かで見ていて楽しいです。その様子を収録したDVDに、ミュージシャンのコメントが挿入されていますが、BGMでこの曲のオケに美和さんのスキャットが乗るというヴァージョンを一部聴くことができ、曲ができるまでの過程が分かります。