the lessons
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル
デヴィッド・スピノザ:エレクトリック・ギター、アコースティック・ギター ウィル・リー:ベース
ランディー・ブレッカー:トランペット マイケル・ブレッカー:テナー・サックス
ボブ・ジェームズ:ピアノ、ローズ・ピアノ オマー・ハキム:ドラムス ラルフ・マクドナルド:パーカッション
エレナ・べアール、バリー・フィンクレア、エンリコ・ディセコ、ジョナサン・ディンクレージ、アン・レザーズ、キャサリン・リヴォルシ・スタン、キャロル・ウェブ・ソートム、リッキー・ソートム:ヴァイオリン
ヴィンセント・ライオンティ、マキシン・ロアック:ヴィオラ リチャード・ロッカー、ジーン・ラブランク:チェロ
ライヴ履歴 2003年「“とつぜんのちっちゃい” tour of beauty & harmony 2」
美和さんがソロアルバム「beauty and harmony 2」で発表した、歌謡曲風のナンバー。アルバム中唯一アコースティック・ギターが聴かれる曲です(演奏はデヴィッド・スピノザ)。曲は全体を通して暗めで、バラードながら力強くハードな演奏が随所に聴かれます。イントロのエレキ・ギターのフレーズがいかにも昔の歌謡曲といった感じです。エレキ・ギターは間奏でソロも聴けます。グレッグ・アダムスのスコアによる生ストリングスが音に深みを与え、単調ながら欠かせない音になっています。終始渋い雰囲気のする曲です。
そんなこの曲の魅力を引き立てているのが、美和さんのヴォーカルです。終始ハスキーなその歌声は、『忘れないで』から続いた路線のゴールともいえます。明るいドリカムナンバーからは想像もできない、大人の雰囲気がいっぱいです。歌詞は、好きな人との恋が「恋をするためのレッスン」だということを認めることのできない主人公のせつない気持ちを描いたもので、言葉の選び方が実に大人。かなり寝られて完成した歌詞だと思われます。
この曲、一般的には知られていませんが、個人的には美和さんのソロで一番好きかもしれません。デビューの頃からのファンの方は、まさか美和さんがこんな大人のハスキーな曲を歌うようになるとは夢にも思わなかったでしょう。でも、難なくこなすところさすが天性のヴォーカリスト・美和さん。ジャジーやハスキーなヴォーカルもとても似合っています。主人公の悲しみが滲んだようなメロディやギター・フレーズがたまらないです。この渋さが私のつぼにはまっています。歌詞も単刀直入でなく遠回しでこれも大好きです。また、低音のヴォーカルスタイルなので、男の私にとって大変歌いやすい曲です。カラオケでの定番になったりして(笑)。