夢の続き

演奏時間:3'48"
収録アルバム:「beauty and harmony 2」5曲目
作曲・作詩:吉田美和  編曲:中村正人
プロデューサー:吉田美和、アル・シュミット
レコーディング:アル・シュミット、エド・テュートン  ミキシング:アル・シュミット
有名度 ★☆☆☆☆
人気度 ★☆☆☆☆
管理人お気に入り度 ★★★★☆
このサイトでの略称・・・BH2−5
『夢の続き』(斉藤道三入道)

 演奏者  吉田美和:ヴォーカル

        デヴィッド・スピノザ:エレクトリック・ギター   ウィル・リー:ベース

        ランディー・ブレッカー:トランペット   マイケル・ブレッカー:サックス

        ボブ・ジェームズ:ピアノ、ローズ・ピアノ   オマー・ハキム:ドラムス   ラルフ・マクドナルド:パーカッション

 ライヴ履歴 2003年「“とつぜんのちっちゃい” tour of beauty & harmony 2」


 美和さんがソロで発表した曲。暗い雰囲気のマイナー調の曲で、リズムはジャズなのにどこかレゲエのようにも聞こえます。かなり変拍子を多用しています。イントロ・つなぎ・アウトロのブラス・セクションのメロディが印象的。間奏ではマイケル・ブレッカーがサックス・ソロを聴かせます。間奏では他にも、飛び跳ねるようなベースや、美和さんに答えるかのような愉快なギターがあります。オマー・ハキムは、変拍子を難なくこなしたドラミングを披露しています。

 歌詞は、美和さんの詞作では最も堅苦しい感じがします。使われている単語には「淑やかに」「誘い(いざない)」「久遠」など現在では使わない昔の日本語が多く登場します。また、韻をたくさん踏んでいて、その語呂合わせのため余計難解になっています。そのため歌詞の全体的な意味を捕らえるのは至難の業ですが、恐らく苦境の人の見る夢についてだと思われます(推測に過ぎませんが)。そんな歌詞のおかげで、曲自体もどこか和風な響きに聴こえてしまいます。

 美和さんのヴォーカルは、歌詞の影響か真剣で淡々とした感じです。サビではせつない感じを滲ませています。またジャズ系の曲では毎度ですが、ここでもスキャットを披露しています。間奏のギターとのやりとりが面白いです。アウトロでは主旋律をスキャットで歌っています。

 私は最初聴く前に歌詞カードを見たのですが、瞬時に「異色だ!」と思いました。そしてレゲエ風味もある曲を聴いてますます面白いと感じました。それ以来かなり好きなナンバーになっています。美和さんはこういう古風・和風な歌詞も似合いますね。『誓い』『月光』なども堅い表現が多いですが、その真骨頂といえるでしょう。曲では間奏の展開が楽しいですね。ベースにのせてブーンと跳んでみたりとか(笑)。

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