生涯の恋人

演奏時間:5'42"
収録アルバム:「beauty and* harmony」10曲目
作曲・作詩:吉田美和  編曲:中村正人
プロデューサー:吉田美和、中村正人
レコーディング・ミキシング:アル・シュミット
有名度 ★★★☆☆
人気度 ★★★★☆
管理人お気に入り度 ★★★☆☆
このサイトでの略称・・・BH−10
『生涯の恋人』(「あずまんが大王」のちよちゃん)

 演奏者  吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル

        デイヴィッド・T・ウォーカー:ギター   チャック・レイニー:ベース

        ハーヴィー・メイソン:ドラムス   ジェイ・ワインディング:キーボード

        ラルフ・マクドナルド:パーカッション

        チャールズ・ヴィール、ポール・シュア、ボニー・ダグラス、イスラエル・ベーカー、シャリ・ジペット、エズラ・クリエガー、ムレイ・アドラー、ジミー・ゲゾフ:ヴァイオリン

        トーマス・トーリー、ザイン・カーン:ヴィオラ   マーストン・スミス、リサ・プリバニー:チェロ

        ジーン・ページ:ストリングス・アレンジメント

 ライヴ履歴 1996年「beauty and harmony」、アンコールを除く最後に登場  2003年、DWLで登場(DREAMS COME TRUE)


 美和さんがソロで発表した、ピアノ・ワルツの傑作。収録されたアルバム「beauty and harmony」からのシングルカットはありませんでしたが、シングルにしても十分ヒットしていたであろう名曲で、美和さんのソロでの代表曲と呼べるでしょう。

 曲のアレンジは壮大な感じがします。ジェイ・ワインディングのピアノと、ジーン・ページのスコアによるストリングスが美しいです。力強いドラムスと、やさしいギターのコントラストが印象的。力強く、やさしく。それがこの曲のイメージです。歌詞は、恋焦がれた人への熱い想いを力強く歌い上げています。美和さんのヴォーカルも力強く、アルバム中のベスト・トラックといってもいいでしょう。間奏の静かなコーラスや、アウトロでのギターフレーズと絡み合うスキャットなど聴き所はいっぱいです。

 この曲はいったんフェイドアウトしますが、同じトラックにはその後フェイドインで別の曲が収録されています。これは前曲『奪取』のジャム・セッションの一こまで、リラックスした演奏となっています。この曲とは別録音。美和さんとミュージシャンたちは、セッション中このような和気あいあいとしたジャムを繰り返していたようですが、CDで聴くことができるのはこれだけです。この曲(『生涯の恋人』)とは無関係ですので、シークレット・トラックの意味合いがあります。

 この曲は、ライヴでは数回演奏されています。1996年のアルバムツアー(もちろん美和さんのソロ)では、アンコールを除いては最後に演奏されました。そして2003年のドリカムのDWLでは、「吉田美和ソロ・コーナー」の中で演奏されました。久々の名曲の生演奏に、観客からは大きな拍手が沸きあがりました。2006年には上原ひろみさんとの共演で披露されたこともあります。

 ドリカム・美和さんのソロのアルバムには、壮大なワルツで締めくくるものがけっこうありますよね。『銀河への船』(「MILLION KISSES」)、『おやすみのうた』(「DELICIOUS」)、『月光』(「SING OR DIE」)、そしてこの曲・・・。しかもいずれも名曲。また、いずれも美和さんの迫力あるヴォーカルを堪能できます。歌詞も洗練されていてぐっときます。恐らく「beauty and harmony」一番の名曲なのではないでしょうか。個人的には次作の『告白』の方が好きですが、こちらも感動的です。それにしても、最初に聴いた時は最後の『奪取』の存在に驚きましたね。しかもだいぶ経つまでそれが『奪取』と気づかなかった・・・。

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