UNPRETTY DAY!
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング、バッキング・ヴォーカル
武藤良明:エレクトリック・ギター
グレッグ・アダムス:トランペット バリー・ダニリアン:トランペット
デーヴ・マン:テナー&バリトンサックス オジ・メレンデス:テナートロンボーン
マーセラス・D・ニーリー:バッキング・ヴォーカル
他に、プログラミングされたシンセ音、ストリングス、ドラムス、パーカッション
ライヴ履歴 2010年「ドリ×ポカリ〜イキイキ!〜」
まささん作曲による、洋楽嗜好の強いロックナンバー。実はアルバム「THE LOVE ROCKS」用に書いたものを美和さんに却下されて2年間お蔵入りになっていたとか。いわゆる「ドリファンク」の系譜に当たるもので、ここ最近のドリカムのアルバムには必ず1曲は収録されています。中でも『イノセント』(「DIAMOND 15」収録)に非常によく似たニュアンスを持つ曲です。のっけから大げさ気味に入るシンセストリングスと、随所で挿入される渋いブラス・セクションがこの曲のファンキーさにぴったりです。
歌詞はバッドなラヴソングで、タイトルどおりに「かわいくない」光景が歌われます。デートの約束をしていた彼と携帯電話越しに喧嘩してしまった主人公が、ちょっとした誤解を解くために急いで待ち合わせ場所に走る様子が生々しく描かれます。電波が途絶えたり、電池がなくなったりと、携帯電話を使った詞作が緊迫感を効果的に出していて、さすが美和さんです。同時に、昔のドリカムナンバーでは登場するすべもなかった携帯電話に時代の流れを感じます。美和さんのヴォーカルは冷ややかに歌われていて、この点は『イノセント』に似ています。まささんによるバッキング・ヴォーカルも洋楽的でぴったり。そしてエンディングでは『イノセント』に続きマーセラス・D・ニーリーが台詞を入れています。
「AND I LOVE YOU」はアルバムツアーがなかったため、しばらくの間ライヴで演奏されずにいました。曲が曲だけに(苦笑)、今後演奏されるかどうか・・・と思いきや。2010年の「ドリ×ポカリ〜イキイキ!〜」ツアーでめでたく初披露となりました。まぁ、このツアーはマニアックな曲ばかりに焦点を当てていたので、取り上げられたのも納得できます(笑)。オリジナル通りのドリファンクぶりで、マーセラスはやはりMCで大活躍でした。
この曲は、いかにもマニア受けしそうなドリファンクですね。さすがまささん、ドリマニアをくすぐる内容です(笑)。まささん作曲ゆえに、またフィーチャーされない楽曲に今後なりそうですが・・・(苦笑)。美和さんのヴォーカルも、曲を重ねるごとにこの系列の歌が上手くなっていると思います。そしてマーセラスは「2代目マイク・ピラ」に相応しい演技と言えるでしょう!