a little prayer
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング、バッキング・ヴォーカル
武藤良明:エレクトリック・ギター デイヴィッド・T・ウォーカー:エレクトリック・ギター、ヴォイス
グレッグ・アダムス:トランペット バリー・ダニリアン:トランペット
デーヴ・マン:テナー&バリトンサックス オジ・メレンデス:テナートロンボーン
大谷幸:ローズ・ピアノ
松本幸弘:ハイハット
他に、プログラミングされたピアノ、ストリングス、ドラムス
ライヴ履歴 なし
アルバム「AND I LOVE YOU」のオープニング・テーマ。のっけから入るコーラスは前作「THE LOVE ROCKS」収録の『何度でも』のメロディラインを歌っており、これが前作からのリンクとなっています。そのコーラスが発展していって、ソウル風のリズムをしたこの曲が始まります。歌の部分を挟んで、ブラス・セクションを交えたソウルフルな演奏になります。ブラス・セクションはどこか『マスカラまつげ』にも似たメロディです。エンディングはしっかりブラスで締めくくります。
短いながら歌詞が登場し、愛する人が無事に一日を終え、新たな一日を迎えられるように祈る内容となっています。これが「小さな祈り」という意味のタイトルのゆえんでしょう。美和さんの伸びやかなヴォーカルは相変わらずです。そして、タイトルを繰り返すファンキーなコーラスをバックに後半挿入される台詞は、この曲でギターを弾いているデイヴィッド・T・ウォーカー。ライヴでもおなじみのドリカム・ファミリー、「デヴィじい」の声が入るのは『モンキーガール番外編“ガンバレあたし!”』以来2度目。曲の雰囲気にぴったりはまっています。
「AND I LOVE YOU」は、アルバムツアーがなかったため、この曲がライヴで演奏されたことはありません。おそらく、今後もないと思われます・・・。
この曲は、2010年のリミックス・アルバム「DREAM CATCHER -DREAMS COME TRUE MIX CD-」にも収録されていますが、オリジナルとほぼ同じ音源です。しかし、決定的な違いがあります。ちょっと聴いただけでは分かりませんが、実はピッチを上げてキーが高くなっているのです。これは、アルバムでの前曲『TRUE,BABY TRUE.』から自然につなげるための措置。キーを合わせてあたかも同じ曲が続いているかのような効果を出しています。前曲『TRUE,BABY TRUE.』も、さらにその前の『FLOWERS -ENGLISH VERSION-』にキーを合わせているのがまた面白いです。ドリマニアなら、この3曲の絶妙なつながり方に苦笑いを隠せないことでしょう!
毎度楽しませてくれる前作から次作へのリンクですが、今回は分かりやすかったですね。曲も『何度でも』というのも想像に難くありませんでした。『何度でも』をイメージしてソウルフルな別曲が生まれると言うのは、『STELLA OF DREAMS COME TRUE』の時のようでアレンジの妙に驚かされてしまいます。