ポール・マッカートニー

アルバム未収録曲・ヴァージョン一覧

〜未CD化曲・CD化はされているが現在・及び今後入手困難なアルバム未収録曲・ヴァージョン〜

PART 3(1998〜)

太字は未収録曲、細字は未収録ヴァージョン)

 

Hey Jude(live)
 
出典:Omnibus Single「Music For Montserrat」
 
水没の危機にさらされたモンセラット島(ポールが『Tug Of War』セッションで使用したAIRス
 タジオがある)を救うべくジョージ・マーティンの音頭取りで開催されたチャリティ・ライヴ、
 「モンセラット島救済コンサート(Music For Montserrat)」。1997年9月15日に、エルトン・ジ
 ョンやエリック・クラプトン、カール・パーキンスなど豪華スターを揃えて行われたこのコン
 サートにポールは最後に登場、「アビー・ロード・メドレー」など数曲を演奏していますが、
 コンサートの模様がヴィデオになった際、付属のボーナスCDにポールの演奏も収録され
 ました。それが、当日の参加者全員が参加しての「Hey Jude」です。

 

A Room With A View
 
出典:Omnibus Album「Twentieth Century Blues」
 
アルバム『Flaming Pie』後のポールが次に発表したのが、このカヴァー曲。'20年〜'30年代
 ロンドンの上流社会でスターとして活躍したノエル・カワードの楽曲を様々なアーティストが
 カヴァーするというオムニバス・アルバム『Twentieth Century Blues』に提供されました。も
 ちろん、ノエル・カワードの曲であることは言うまでもありません。
カワードの生きた時代が時代だけに、ジャズ・テイストがあふれる曲で、ポールのジャズ嗜
 好を裏付けるかのようです。ピアノを中心に、甘いストリングスが挿入され、古きよき時代
 を思わせます。間奏のトーンを落としたギターも注目。ポールの歌い方も味わい深く、さす
 がジャズ路線をよく知っている人だけあります。しっとりした雰囲気が漂い、『Goodnight
 Princess』に似た感じです。なおポールはヴォーカルに専念して、楽器は演奏していないよ
 うです。
なお、このアルバムの収益は全世界のエイズ治療のために使用されたとのことで、後年再
 発売もされたようです。入手困難なことには変わりないですが・・・。

 

Fluid(Out Of Body And Mind Mix)
Fluid(Out Of Body Mix)
Fluid(Out Of Body With Sitar Mix)
Bison(Extended Version)
 
出典:12"Single「Fluid」A・B面
 
ポールとYOUTHの覆面プロジェクト「The Fireman」のセカンド・アルバム『Rushes』からのシ
 ングルカット。といっても、12インチシングルやマキシCDシングルなどでの限定発売だった
 ようですが・・・。メインサイドはアルバムからの1曲「Fluid」ですが、1998年発売のものと翌
 年発売のものでは違うミックスが収録されています。1999年発売のシングルには、この曲
 の3種類のリミックスが収録されています。リミックスを手がけたのはNitin Sawhneyです。
カップリングの「Bison」もアルバム収録曲ですが、こちらは当初のシングルにロング・ヴァー
 ジョンを収録。ややこしいったらありゃしません。私はすべて未聴です。アルバム自体持っ
 ていませんし(汗)。何やらいかがわしい写真が使用されているようで(苦笑)。
ちなみに、リンダさん没後最初のポールの音楽活動がこれでした。

 

Fabulous
No Other Baby(mono)
Brown Eyed Handsome Man(mono)
Fabulous(mono)
 
出典:7"Single「No Other Baby」B面、CD Single「No Other Baby」
 
生前のリンダが発売を強く希望していたロックンロールのカヴァー集。それはアルバム『Run
 Devil Run』として実現します。ポールも数々のオールディーズの名曲を披露し、自らの少
 年時代に思いをはせたのでした。
そのアルバムからシングルカットされたのが「No Other Baby」ですが、B面・カップリングに
 「Brown Eyed Handsome Man」と共に選ばれたのがアルバム未収録の「Fabulous」です。
オリジナルはチャーリー・グレイシーで、やけにエルビス・プレスリー風なのが特徴。ポール
 の弾くベースラインが耳に残ります。アルバムのセッションで最初に取り上げられたのが
 この曲でした。しかし、現在は入手困難の憂き目に遭っています。
一方、時代に逆行してモノラル音源のシングルも発売されました。これも、ポールが昔に聴
 き親しんだレコードの数々に思いをはせてのことでしょう。ポールの作品では久々のモノラ
 ル・ヴァージョンが、このシングル収録の3曲で聴くことができます。もちろん、こちらも現在
 入手困難(英国のみ15,000枚限定発売だし!)。「No Other Baby」「Brown Eyed〜」のス
 レオ・ヴァージョンは、当然ながらアルバムに収録されているので、曲自体は容易に聴け
 ますけどね。

 

Maybe Baby
 
出典:Soundtrack Album「Maybe Baby」
 
2000年に突入して最初のポールの新曲は、映画「Maybe Baby」に提供した録音でした。た
 だし、ポールの自作ではなく、バディ・ホリーのカヴァーです。ポールお気に入りのバディ・
 ホリーという所は納得の選曲ですね。もちろん、版権はポールが所有しています。映画の
 サントラに当然ながら収録されました(主題歌ですし、ね)。このヴァージョンはジェフ・リン
 のプロデュースで、かなり現代的で重厚なサウンドに仕上がっていて、原曲とは一線を画
 しています。オリジナルよりかなり明るいです。でもポールのバディへの敬愛ぶりは十分に
 伝わってきます。
結局、ポールの2000年はこの1曲で終わってしまい、ファンにとっては「新譜はまだ出ないの
 か・・・?」という焦りが募っていったのでした。
この曲は、アルバム未収録でサントラでしか聴けずレア音源です。

 

I'm Partial To Your Abracadabra
 
出典:Omnibus Album「Brand New Boots And Panties」
 
2000年3月に亡くなったイアン・デューリーの追悼アルバムとして、彼のデビュー作『New
 Boots And Panties』の収録曲全曲を様々なアーティストがカヴァーしてゆくという企画盤に
 ポールが提供した録音です。当然ながらイアン・デューリーの曲で、演奏までもがデューリ
 ーのバックバンドという徹底ぶりです。パワフル感あふれるロックナンバーですが、それを
 ポールは、オリジナルより1オクターブ高いキーで歌うというのですから、何歳になってもす
 ごい人だと感服してしまいます。『Run Devil Run』のスタイルに近い若々しさあふれるヴォ
 ーカルです。間奏のアドリブやエンディングもなかなかかっこいい。
それにしても、近年のポールはこうしたオムニバスやサントラへの楽曲提供が目立つような
 気がします。その分レア曲が増えてゆくのですが・・・(汗)。

 

From A Lover To A Friend(David Kahne Remix 1)
From A Lover To A Friend(David Kahne Remix 2)
 
出典:CD Single「From A Lover To A Friend」
 
ようやく発売されたポールの新譜『Driving Rain』。そこからシングルカットされたのは、意外
 や意外、「From A Lover To A Friend」でした。リンゴ・スターの勧めだったそうですが、結
 果的には大コケに終わりました(苦笑)。
CDシングルには、同曲の2種類のリミックスが収録されました。共に『Driving Rain』のプロデ
 デューサーであるデヴィッド・カーンがリミックスを行っています。
「Remix 1」は、オリジナルからピアノをカットし、ポールのヴォーカルを強調しています。そこ
 にストリングスやシンセを重ね、幻想的で少し不気味なアレンジに・・・。
一方、「Remix 2」は「Remix 1」をさらにいじったもので、ヴォーカルがほとんど入っていない
 上にピアノが妙なエフェクトを加えて復活して、やや難解なリミックスです。演奏時間も5分
 以上に引き伸ばされているし・・・。こちらはシングル「Freedom」にも収録されています。
現在は入手困難なリミックスですが、曲が曲だけにあまり聴く価値は・・・(苦笑)。私の一番
 番苦手なマッカートニー・ソングですし、ね(汗)。アルバム・ヴァージョンよりはましだと思
 います。ほんの少しだけ。

 

I'm Down(live)
Yesterday(live)
Let It Be(live)
Freedom(live)
 
出典:Omnibus Album「The Concert For New York City」
 
2001年9月11日にNYで起きた同時多発テロ事件に衝撃を受けたポールが、犠牲者を追悼
 し、NY市民を励ますために急遽開催したチャリティ・コンサート「The Concert For New
 York City」。デヴィッド・ボウイ、エルトン・ジョン、ビリー・ジョエルらが参加して注目を集め
 ました。そのコンサートの模様を収録したオムニバス盤に、ポールの演奏は4曲が収録さ
 れました。
中でもビートルズ時代の「I'm Down」は、この日がビートルズ以来久々の再演となりました。
 のっけからこの曲を、しかもオリジナル・キーでシャウトして歌うポールには恐れ入ります。
 この後の全米ツアー、ワールド・ツアーでは披露されなかったのが残念な所でしょうか。
他には、ポールのライヴではおなじみの「Yesterday」「Let It Be」と、この日のために書き下
 ろされ、この日が初披露だった「Freedom」が収録されています。「Freedom」は『Driving
 Rain』に収録されますが、そこではスタジオで録り直したものです。
ちなみに、私はまだこのライヴ音源を聴いていません・・・。

 

Vanilla Sky
出典:Soundtrack Album「Vanilla Sky」
 
またもや映画の主題歌向けにポールが書いた曲。今度は、トム・クルーズ主演の同名映画
 用の「Vanilla Sky」です。アコースティック・ギター主体の渋〜い演奏に、ポールのダブル・
 トラックのヴォーカルが響きます。『Driving Rain』よりは、次作『Chaos And Creation In
 The Backyard』に近い作風です。特筆すべきは、出だしのメロディが「Biker Like An Icon」
 に酷似している点でしょうか(苦笑)。
「Maybe Baby」同様サントラのみの収録でポールのアルバムには未収録。ただし、2002年
 の全米ツアーで披露されており、ライヴ盤『Back In The US』にライヴ・ヴァージョンが収録
 されています。日本ではカラオケでも歌えます(笑)。

 

Calico Skies(rehearsal)
 
出典:Omnibus Album「Hope - For The Children Of Iraq」
 
イラク戦争で犠牲になった子供たちを支援するために制作されたチャリティ・アルバムに、
 ポールは2003年の欧州ツアーのリハーサルより「Calico Skies」を提供しました。コンサー
 ト本番でもそうでしたが、オリジナルのアコギ弾き語りと違い、ここでもフルバンドによるア
 レンジで演奏されています。確かに歌詞は、このチャリティ・アルバムにはぴったりかもし
 れません。ちなみに私は未聴です。

 

A Love For You
Live And Let Die(alternate take)
 
出典:Soundtrack Album「The In-Laws」
 
2003年の映画「The In-Laws」には、ポールの曲が3曲提供されました。うち1曲は既発表の
 「I'm Carrying」でしたが、残り2曲は未発表音源でした。
ポール・マニアなら手をたたいて喜んだと思われるのが、未発表曲「A Love For You」です。
 知る人ぞ知る未発表アルバム「Cold Cuts」用に何度もリミックスされながらもお蔵入りに
 なっていた曲で、元々は1971年の『Ram』セッションの録音。陽気なポップ・ロックで、ここ
 ではデヴィッド・カーンのプロデュースの元新たにリミックスし直されています。そのため、
 ブートで聴けるものとは演奏・構成などがかなり異なります。また、2012年にリマスター・シ
 リーズ「Paul McCartney Archive Collection」の一環として再発売された『Ram』のボーナス
 ・トラックにも収録されていますが、ここに収録されたものとは違うミックスです(ブートのヴ
 ァージョンに近い)。「Cold Cuts」から陽の目を見た、現時点で最後の曲です。
もう1曲の「Live And Let Die」は、1974年のウイングスのリハーサル音源を元に、新たな録
 音を加えたもの。アビー・ロードでの「One Hand Clapping」セッションのものとも言われてい
 ます。
この中では「A Love For You」が必聴ですが、「Cold Cuts」ヴァージョンに聴き慣れていると
 すごく新鮮ですね。

 

Temporary Secretary(Radioslave Mix)
 
出典:Special CD「Something For The Weekend」
 
2004年7月に英国の雑誌「UNCUT」の付録として制作されたCD。ジャケットから分かるよう
 にポールが監修したものでした。オールディーズから最近の曲まで、様々なジャンルをカ
 ヴァーしている辺り、ポールの音楽嗜好性の広さを思い知らされます。中には、ジョージ・
 ハリスンの「Marwa Blues」や、ポール本人の「Calico Skies」も・・・。
そんな中注目すべきは、ポールが1980年の『McCartneyII』で発表したテクノもどきの楽曲
 「Temporary Secretary」のリミックスでしょう。元々ダンサブルでリミックスにはぴったりな
 楽曲ですが、注目されづらい『McCartneyII』の楽曲が取り上げられていることに驚きです
 ね。ちなみに、この曲はその後も『Twin Freaks』で再度リミックスされていて、ポールは案
 外お気に入りなのかもしれません。
実はこのリミックス、初出は2003年に500枚限定で発売された超レアなアナログ盤シングル
 でした。それが「UNCUT」の付録でCD化されたわけです(それでも超レアですが・・・)。リミ
 ックスを手がけたのは、「Radio Slave」ことマット・エドワーズです。
『Twin Freaks』ヴァージョンに比べると構成はオリジナルに忠実ですが、随所が引き伸ばさ
 れており、6分以上にも渡るロング・ヴァージョンとなっています。また、新たに打ち込みド
 ラムを加えているのがリミックスぽいです。シンセのシークエンス音は健在!

 

Tropic Island Hum
 
出典:Single「Tropic Island Hum」
 
ポールが版権を買い取った漫画「Rupert The Bear」の新作アニメ映画「Tropic Island Hum」
 からのシングルカット。英国のみで限定発売されました。
映画の主題歌でもある「Tropic Island Hum」は、子供向けアニメらしい行進曲風の陽気な曲
 で、1984年の「We All Stand Together」(「ルパートとカエルの歌」主題歌)同様ポールの他
 にコーラス隊が参加しての賑やかで楽しいアレンジとなっています。ベーシック・トラックは
 ポールの単独録音っぽいです。
英国のみの限定発売のシングルのため、入手困難なアイテムです。

 

Comfort Of Love
Growing Up Falling Down
 
出典:Single「Fine Line」カップリング
 
アルバム『Chaos And Creation In The Backyard』からの先行シングル「Fine Line」には、2
 曲のアルバム未収録曲が収録されました。
「Comfort Of Love」は、『Driving Rain』セッションでも取り上げられたと言われている曲で、
 ポールの単独録音が独特の音作りをしているポップナンバー。メトロノームで始まりメトロ
 ノームで終わるというアレンジが面白いです。『Chaos〜』関連の曲でもキャッチーな曲で、
 私もちょっとしたお気に入りです。
一方の「Growing Up Falling Down」は、「Jenny Wren」でも使用されたトルコの楽器デュデュ
 クで始まる不気味なバラード。いかにもこの時期のポールといった、枯れた味わいにも似
 た雰囲気のある曲です。ちょっと不気味度が濃いですけど・・・(苦笑)。
「Comfort Of Love」は、結構好きな人も多いのでは?

 

Summer Of '59  未CD化
I Want You To Fly
This Loving Game
 
出典:7"Single「Jenny Wren」B面、CDシングル「Jenny Wren」カップリング
 
アルバム『Chaos And Creation In The Backyard』の第2弾シングル「Jenny Wren」にも、ア
 ルバム未収録曲が収録されました。しかも今度は、フォーマットによって収録曲が変わっ
 ていてマニア泣かせです。しかも未CD化の曲までも・・・!
というわけで、7インチシングルのみの収録で久々に登場した未CD化曲「Summer Of '59」
 は、ほとんどギターの弾き語りで出来上がっている小曲で、曲全体を通してダブルトラック
 で歌われているのが印象的。ハーフスポークン風にも聴こえ「That Was Me」をちょっとほ
 うふつさせます。これが未CD化なのはちょっともったいない気がします。
2種類発売されたCDシングルの双方に収録されたのが「I Want You To Fly」です。お得意
 のポール単独録音ですが、ちょっと風変わりなヴォーカルが面白いです。しかし、中盤か
 ら急に曲調が変わり、どこか不気味で実験的な曲です。
もう1つ、「This Loving Game」はCDシングル(1種類)のみ収録の曲ですが、ポールお得意
 のピアノバラードです。こういうのがいかにも、ポールらしさたっぷりの佳曲ですね。

 

In Private
222
 
出典:Album「Memory Almost Full(Deluxe Edition)」
 
ポールがヒア・ミュージックに移籍してのアルバム『Memory Almost Full』の限定盤にのみ収
 録された曲は3曲ありますが、うち「Why So Blue」は日本盤では通常盤にもボーナス・トラ
 ックとして収録されています。そのため、今後入手困難になるとすれば残る2曲でしょう。
「In Private」はアコースティック&エレクトリック・ギターやハープシコードをフィーチャーした
 インスト・ナンバー。ポールのインストによくありげな雰囲気で、例によって単独多重録音と
 思われます。全体的にヘヴィーですが、後半軽やかに展開する部分が面白いです。
「222」はタイトルが奇抜ですが、曲の方もなんだか不気味に展開してゆきます。ほとんどイ
 ンストで、やけにファルセット風のヴォーカルがちょっとだけ入ります。ピアノやビブラホン、
 管楽器が独特の雰囲気を醸し出しています。これも単独録音のお遊びっぽいです。
2曲とも面白いですが、アルバム本編未収録になったのは分かる気がします。

 

Nod Your Head(Sly David Short Mix)
 
出典:CD Single「Dance Tonight」カップリング
 
『Memory Almost Full』からのシングルカット第1弾「Dance Tonight」は、様々なフォーマット
 で発売されましたが、CDシングルのカップリングには「Nod Your Head」のリミックスが収録
 されました。このリミックスはSly Dunbarがプロデュースし、複数の女性ヴォーカリストがコ
 ーラスを付け加えています。
しかし、CDシングルがすぐに生産中止の憂き目にあってしまい(発売すらされなかったとい
 う情報もあり・・・)、結果的には非常にレアな幻の音源と化してしまいました(汗)。私もも
 ちろん聴いていません(汗)。ダウンロード販売はされているようですが・・・。

 

House Of Wax(live)  未CD化
Only Mama Knows(live)
Dance Tonight(live)
 
出典:7"Single「Ever Present Past」B面、CD Single「Ever Present Past」カップリング
 
『Memory Almost Full』からの第2弾シングル「Ever Present Past」。カップリングには、当時
 のコンサート(後に「Amoeba's Secret」として発売されるものと同日)からのライヴ音源が
 収録されましたが、これまたフォーマットによって曲目が異なっています。
7インチシングルには、「House Of Wax」を収録。しかし、CDには収録されていないため未
 CD化ということになります(汗)。2010年の付録CD「Live In Los Angeles」にも未収録・・・。
 オリジナルを忠実に再現した荒々しい演奏をバックにポールの迫力あるヴォーカルはライ
 ヴでも健在。演奏前の観客の盛り上がり方が微笑ましいですね。
一方、CDシングルには「Only Mama Knows」「Dance Tonight」のライヴ・ヴァージョンを収
 録。第1弾シングル「Dance Tonight」が第2弾シングルのカップリングに(ヴァージョンは違
 うものの)再収録されているのは面白いです。この2曲は「Live In Los Angeles」にも収録さ
 れ、そちらでも聴けます。演奏やヴォーカルのアレンジは2年後の『Good Evening New
 York City』と同じです。
それにしても、最近のポールはチャートなどへの興味がないらしく、アナログ盤やダウンロ
 ード販売に重心を置いているようで、シングルのCDでの入手がなかなか困難なのが残念
 です・・・(汗)。

 

C Moon(live)
That Was Me(live)
I Saw Her Standing There(live)
 
出典:12"Single「Amoeba's Secret」A・B面
 
超レア12インチシングル!2007年6月27日に米国・Amoeba Records店内で行われたライヴ
 の模様を収録したアナログ盤です。米国でのみ限定発売されたため入手は極めて困難。
 「Secret」と題されているゆえんですね。ジャケットもいい加減な作りで、あたかもブートの
 ようです(苦笑)。
収録曲4曲のうち、「Only Mama Knows」はシングル「Ever Present Past」と同じ音源ですが
 残り3曲は今回初登場のレア音源です(「That Was Me」はシングル「Ever〜」のダウンロー
 ド販売では入手できたものの)。ビートルズ、ウイングスそして最新作と、オール・キャリア
 からの選曲がちょっとうれしい?中でも「I Saw Her Standing There」が一番熱いです。
しかしこのライヴ盤、2009年になって突如CD化され、全然レアではなくなりました(汗)。日
 本でも発売されており、入手は容易です。どうせならCD化の際に、この日のセットリストを
 完全収録すればよかったのに・・・。ダサいジャケットもそのままだし。

 

Drive My Car(live)
Blackbird(live)
Here Today(live)
Back In The USSR(live)
Get Back(live)
Hey Jude(live)
Lady Madonna(live)
 
出典:Special CD「Live In Los Angeles」
 
蔓延したブートの数々に業を煮やしたか!?先に超レア12インチシングル(後にCD化済)
 「Amoeba's Secret」として発売されたAmoeba Records店内でのライヴ(2007年6月27日)
 が、2010年1月に曲数を増やして再発売されました。ジャケットは相変わらずの適当ぶり
 ですが(苦笑)。
しかしこれが厄介なことに、非常に入手が困難です。というのも、なんと!このCDは英国の
 有名タブロイド誌「Mail On Sunday」(1月24日発売分)の付録として制作されたもので、単
 体での発売はないからです。もちろん日本では未発売であり、数量も限定されているので
 手に入れるのは容易ではありません。
「Amoeba's Secret」より8曲増えていますが、今回初出となったのは「Dance Tonight」を除く
 7曲。ビートルズナンバーがいっぱいです。感動の「Here Today」もあります。しかし、これ
 でもまだ当日のセットリストを網羅していないのが中途半端な所(汗)。「The Long And
 Winding Road」「I'll Follow The Sun」「Calico Skies」「Nod Your Head」「I've Got A Feeling」
 「Matchbox」「Baby Face」「Let It Be」と、シングル「Ever Present Past」に収録されていた
 「House Of Wax」が見事に抜け落ちています・・・。ちなみに私はまだ持っていません。

 

It's So Easy
 
出典:Omnibus Album「Rave On Buddy Holly」
 
『McCartney』『McCartneyII』のリマスター盤が発売された2011年6月、ポールはもう1つ「新
 曲」を出していました。ポールお気に入りのバディ・ホリーが生誕75周年を迎えたことを記
 念して様々なアーティストがバディの曲をカヴァーしたトリビュート・アルバム『Rave On
 Buddy Holly』に、当然ながらポールも参加。相変わらずの敬愛ぶりをアピールしたのでし
 た。まぁ、バディの版権を買い取ってしまうほどの人ですから。
今回ポールがカヴァーした「It's So Easy」は、デニー・レインのアルバム『Holly Days』(1977
 年)や1979年のバディ・ホリー・ウィークでのライヴ、そして2009年「アップ・アンド・カミング・
 ツアー」のテキサス公演などポールにはおなじみの1曲ですが、過去のカヴァーとは違って
 思い切りアレンジを変えたハード・ロック調なのが衝撃的。そこに、やたらと音割れしたヴ
 ォーカルが入るのだから、本当に70代突入間際の爺さんの歌かとびっくりさせられます!

 

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