Red Rose Speedway Sessions
(2008.10.28更新)
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ポール・マッカートニー&ウイングスの初期の代表作として知られる「レッド・ローズ・スピードウェイ」。収録曲である名バラード『My Love』が大ヒットを記録したこともあり、ビートルズ解散以降常に評論家の非難の的となってきたポールが、初めてその名声を確立したアルバムといえます。
その「レッド・ローズ・スピードウェイ」のセッションでは、実に多くの楽曲がレコーディングされました。何とかしてウイングスを軌道に乗せるべく、ライヴ活動やスタジオでのセッションを精力的に行い、ニューアルバムの完成を目指していたポールだけあって、新曲を量産することは当然の結果でした。「レッド・ローズ・スピードウェイ」は、当初2枚組で発売予定だったものの、レコード会社の反対などから1枚に9曲を厳選して発表することとなりましたが、そのおかげで収録もれの憂き目にあった楽曲はたくさん存在します。ポールが未発表曲集「Cold Cuts」の制作を思い立ったのも、これがきっかけというほどです。収録もれになった楽曲の中には、当時のシングルで発表された曲、お蔵入りになった後ようやく陽の目を浴びた曲、さらには今日まで未発表の曲などがあり、その全容を知るのは現行のボーナス・トラック付のアルバムでも困難です。
そこで役立つのがブートであり、「レッド・ローズ〜」セッション関連のブートでもお勧めなのがこの2枚組ブート(misterclaudelレーベル・mccd-81/82)です。早速、このブートの内容を見てゆきましょう。
まず、1枚目の前半は実際に「レッド・ローズ・スピードウェイ」に収録された9曲を公式発表された曲順に収録しています。ただし、アウトテイクの存在する5曲に関しては、アウトテイクを収録しているのに注目です。ほとんどがアルバム制作途中のラフ・ミックスですが、荒削りながらもセッションの様子が直に伝わってくるような生々しい演奏・ヴォーカルは新鮮です。この中では『Big Barn Bed』『When The Night』がお勧め。また、『My Love』はプロモ・ヴィデオに使用されたヴォーカルが別録りのヴァージョン。アウトテイクの発見されていない4曲はオリジナルと同じ音源(最初期のリマスタリング音源)を収録していますが、こうした曲ももれなく収録しているのでまさに「完全版」の趣があります。
1枚目の後半から2枚目までの中盤は、このブートの醍醐味である、アルバムから収録もれになった楽曲を一挙収録。セッションの全貌を知ることができます。公式発表された楽曲は、アウトテイクでの収録が8曲、オリジナルと同じ音源(リマスタリング音源)での収録が2曲。中でも注目は、ライヴ音源のみが公式発表されている『The Mess』のスタジオ・ヴァージョンでしょう!雰囲気も構成も全く異なります。詳細は各曲解説にゆずりますが、他にもデニー・レインの『I Would Only Smile』やリンダの『Seaside Woman』のラフ・ミックス、『Hi Hi Hi』『C Moon』のプロモ・ヴィデオのサントラ、冒頭に『007のテーマ』が挿入された『Live And Let Die』の4chヴァージョンなど興味深い音源がいっぱい。一方、未発表曲も4曲(計5ヴァージョン)収録。「Cold Cuts」収録曲としてマニアでは有名な『Tragedy』『Night Out』は、それとは違う初期テイクで収録。ポールとリンダの掛け合いがコミカルな『Thank You Darling』もファンなら必聴の音源です。基本的に1曲1ヴァージョンを収録しているので、複数のアウトテイクがある曲の場合それを網羅できていないのは残念な点ではあります。
そして2枚目の終盤には、当時のライヴ音源からの未発表曲を収録。当時のウイングスはライヴでも未発表の新曲を盛んに披露していましたが、結果的に未発表に終わってしまった楽曲をライヴ音源で聴くことができます。こうした音源はライヴアルバムとして発売する予定もあったそうで、そのためかスタジオ・ヴァージョンが発見されていない曲ばかりなので貴重です。ヘンリー・マッカロクにスポットを浴びせた『Henry's Blues』、ポールがブルースへの傾倒を色濃く見せる『1882』、「Cold Cuts」でも有名な『Best Friend』。そして、唯一ライヴ・ヴァージョンが公式発表された『The Mess』は、公式発表されたヴァージョンと、編集前の完全版の聴き比べができます!現在公式で聴けるのとは、実際の演奏は構成を異にしていたことがこれでよく分かります。
このブートを聴くことにより、当時のポールがスタジオ活動にライヴ活動と、いかに創作意欲を全開させて精力的にこなしていたかがよく分かります。そして、この時期の作風が、現行のアルバムで感じられるような「地味な」イメージでは決してないことも分かるはずです。1973年の英国ツアーを完全収録したブートや、TV番組「ジェームズ・ポール・マッカートニー」と並んで、初期ウイングスの勢いを体感する上では必要不可欠なブートなのです。
[DISC 1]
1.Big Barn Bed (Rough Mix)
まずは公式発表された曲順通りに収録。ただし、冒頭のこの曲はアウトテイクを収録。基本的な構成は同じだが、ヴォーカルやコーラスの構成がオリジナルとかなり違う印象を受ける。つなぎのコーラスがない。こちらの方が自由気ままに歌っていて元気いっぱいな気がします。冒頭のヴォーカルもシングルトラックになっていて新鮮。エンディングではピアノが大きくミックスされ、アカペラで終わらないという、こちらも印象がかなり違うアレンジ。
2.My Love (Promotional Film Soundtrack)
言わずと知れた大ヒット曲。この曲のアウトテイクは存在が確認されていないが、ここではプロモ・ヴィデオに使用された音源を収録。演奏はオリジナルと全く同じだが、ヴォーカルが新たに録り直されている。オリジナルに比べると若干ラフな歌い方。演奏の方もミックスが違うと思われる。この音源はもちろんプロモ・ヴィデオで聴けますが、後年オリジナルと同じ音源(ヴォーカルも同じ)に差し替えたプロモ・ヴィデオも存在するので注意。
3.Get On The Right Thing (First Remaster Version)
この曲のアウトテイクは存在が確認されていないため、ここでは最初期のリマスタリング音源を収録。公式発表されたものと全く同じ。そもそも、この曲は「ラム」期のアウトテイクである。
4.One More Kiss (First Remaster Version)
この曲のアウトテイクは存在が確認されていないため、ここでは最初期のリマスタリング音源を収録。公式発表されたものと全く同じ。
5.Little Lamb Dragonfly (First Remaster Version)
この曲のアウトテイクは存在が確認されていないため、ここでは最初期のリマスタリング音源を収録。公式発表されたものと全く同じ。そもそも、この曲は「ラム」期のアウトテイクである。
6.Single Pigeon (Rough Mix)
この曲はアウトテイクを収録。これも基本的には公式テイクと同じアレンジだが、まだブラス・セクションが入っていない。そのせいか、ピアノ弾き語り色が非常に濃くなっている。また、オリジナルでは印象的だったリンダの掛け合いコーラスが前半入っていない(後半もうっすらしか聴こえない)ので、印象が異なる。
7.When The Night (Rough Mix)
続いてもアウトテイク。冒頭で演奏をやり直しているのが分かる。公式テイクと同じアレンジだが、全体的にクリアなミックスのため、オリジナルの不思議な雰囲気が薄まっている感がある。掛け合いコーラスも大きめに入っている。間奏にはポールのスキャットがフィーチャーされている。エンディングが若干長く聴ける。
8.Loup-1st Indian On The Moon (Rough Mix)
これまたアウトテイク。ポールのカウントから始まる。これも基本的には同じアレンジだが、随所でミックスが異なり、ムーグやコーラスが大きめに入っている。特に、ジャズ風のパートが終わった後のドラムソロの箇所のミックスが大きく異なり、リンダが“One”という掛け声を入れているのがはっきりと分かる。
9.Medley (First Remaster Version) (a)Hold Me Tight〜(b)Lazy Dynamite〜(c)Hands Of Love〜(d)Power Cut
この曲のアウトテイクは存在が確認されていないため、ここでは最初期のリマスタリング音源を収録。公式発表されたものと全く同じ。
10.I Would Only Smile (Rough Mix)
ここからはアルバムから収録もれになった曲を一挙収録。まずは、デニー・レイン作曲・ヴォーカルのこの曲。このセッションは、ポール抜きでヘンリー・マッカロク、デニー・シーウェルとの3人で行われたが当時はお蔵入りに。その後、ポールが気に入り「Cold Cuts」収録候補曲に挙がったこともあったが(1978年)、結局はデニーのソロアルバム「ジャパニーズ・ティアーズ」(1980年)で陽の目を浴びた。ここに収録されているのはラフ・ミックスだが公式テイクとほぼ同じ。本当にいい曲です。
11.Night Out (Rough Mix)
未発表曲。「Cold Cuts」に収録予定だった曲で、何度もリミックスがされていて別ヴァージョンが多く存在する。ここに収録されているのは、「レッド・ローズ・スピードウェイ」セッション当時の録音。まだタイトルコールしか入っていなく、後に追加されるポールの即興ヴォーカルは収録されていない。当時のウイングスが必ずしもバラードに傾倒していたわけではないことを示す、ファンキーでハードな曲。
12.The Mess (Studio Version Rough Mix)
本ブート最大の目玉!シングル「My Love」のB面で発表されたもの[現在は「レッド・ローズ〜」のボーナス・トラック]はライヴ・ヴァージョン(=本ブート「DISC 2」の12曲目)だが、セッションでは実はスタジオ・テイクも残されていました。それがこのトラック。ライヴでの荒々しさはなく、非常に丁寧な音作り・ヴォーカルになっています。テンポも若干スローで、ライヴにはないピアノがフィーチャーされている。また、公式発表されたものとは構成がかなり異なるが、これは編集前のライヴ・ヴァージョンと同じ構成であるだけなので、本来の構成はこのスタジオ・ヴァージョンのものである。全体的におとなしい演奏のため、中盤のリンダのオルガンソロが目立つのがなんだか面白いです。
13.Thank You Darling (Unreleased Track Rough Mix)
未発表曲。ただし、1972年の大学ツアー(ウイングス初のコンサート)で演奏されていた。「Say Darling」という副題も存在する。ポールとリンダの掛け合いヴォーカルから成るカントリー風の曲。これが非常にほのぼのしていて、公式発表していたら面白かったのでは?と思わせるできです。メロディや歌詞、構成が単調なためお蔵入りになったとは思いますが・・・。「ダーリン」「サンキュー」と歌い合うポールとリンダの仲の良さを実感できるのはもちろん、ポールがコミカルな歌い方を随所で披露していて思わず微笑んでしまいます(ポールも曲中で笑いかけているし)。一番面白いのは、中間部に登場する「ビビビ、ビビービー」であろう!
14.I Lie Around (Single Version)
シングル「Live And Let Die」のB面で発表されたポール作、デニー・レインがヴォーカルのカントリーナンバー。現在は「レッド・ローズ〜」のボーナス・トラックに収録されている。
この曲のアウトテイクは存在が確認されていないため、ここでは公式発表されたものと全く同じ。
15.Country Dreamer (Single Version)
シングル「Helen Wheels」のB面で発表された、初期ウイングスらしいカントリー。日本のグループ、ブラウン・ライスにプレゼントされたことで有名。この曲のアウトテイクは複数確認されているが、アルバムセッションのものは未発見のため、ここでは公式発表されたものと全く同じ。以前は「レッド・ローズ〜」のボーナス・トラックだったが、現在は「バンド・オン・ザ・ラン」のボーナス・トラックに収録されている。
[DISC 2]
1.Hi Hi Hi (Promotional Film Soundtrack)
アルバムからの先行シングルとして1972年12月に発売されたヒット曲。放送禁止になったのは有名な話。現在は「レッド・ローズ〜」のボーナス・トラックに収録されている。ここでは、プロモ・ヴィデオに使用された音源を収録。ただし、実質的に公式テイクと同じ内容なのですが・・・。収録されているソースの関係上若干テンポが遅くなっている。
2.C Moon (Promotional Film Soundtrack)
「Hi Hi Hi」との両A面シングルで発売。ポールお気に入りのレゲエ調の曲。現在は「レッド・ローズ〜」のボーナス・トラックに収録されている。これも、『Hi Hi Hi』と同じくプロモ・ヴィデオに使用された音源を収録。ただし、実質的に公式テイクと同じ内容なのですが・・・。プロモ・ヴィデオでの各メンバーのマルチプレイヤーぶりは有名。
3.Live And Let Die (Quadrasonics Version)
言わずと知れた007映画の主題歌にしてウイングスのヒット曲。アルバム発売後にシングル発売された。現在はベスト盤でのみ聴くことができる。アルバムセッションでのアウトテイクは発見されていない。ここに収録されているのは、当時流行だったクオドラソニック・ヴァージョン(4chスピーカーでの再生用にミックスされたもの)を、普通のプレイヤーで再生できるように2chに変換したもの。公式テイクと同じ内容ですが、ミックスが違うのはそのためです。面白いのは、冒頭に『007のテーマ』のインストが連結されている所でしょうか。
4.Tragedy (Rough Mix)
未発表曲。ポールの作曲ではなく、オリジナルは1959年のトーマス・ウェイン。ちなみに、版権はポール(MPL)が所有している。この悲しげなバラードを、ポールは「レッド・ローズ〜」セッションで取り上げたがお蔵入りに。「Cold Cuts」に収録すべく、シタールやビブラホン、ハープをオーバーダブするなどリミックスを重ねたが未発表のまま。ここに収録されているのは、「レッド・ローズ〜」セッションで最初に取り上げられた時のもの。最終ミックスで幻想的な雰囲気を出しているシタールなどの楽器やエコーなどはまだ入っていなく、クリアなアコースティックサウンドを楽しめる。リンダ&デニーとのハーモニーも美しい。
5.Mama's Little Girl (Rough Mix)
「レッド・ローズ〜」セッションで録音されたもののお蔵入りになり、「Cold Cuts」にも収録予定だった曲。結局、1990年のシングル「Put It There」のB面でようやく発表されるに至った。現在は「ウイングス・ワイルド・ライフ」のボーナス・トラックに収録されている。ここに収録されているのは公式テイクや「Cold Cuts」用ミックスとは違うラフ・ミックスで、クラリネットが入る部分の後のブレイクでベースが入らないことから違いが分かる。パーカッションもまだ入っていない。
6.Seaside Woman (Rough Mix)
リンダの存命中唯一のシングル(1977年)として発売されたレゲエタッチの陽気な曲。1986年にリミックスされたほか、リンダの追悼アルバム「ワイド・プレイリー」にも収録されている。この曲も「レッド・ローズ〜」セッションで、ウイングスとして録音されている。ここに収録されているのは公式テイクとは違うラフ・ミックス。基本的な構成・アレンジは同じだが、よく聴くと違いが分かるはずです。また、ここではフェイドアウトせず完奏している。
7.Bridge Over The River Suite (Instrumental Backing Track)
1974年にカントリー・ハムズ名義のシングル「Walking In The Park With Eloise」のB面として発表されたジャジーなインストナンバー。現在は「スピード・オブ・サウンド」のボーナス・トラックに収録されている。実は、この曲のみ「レッド・ローズ〜」セッションの録音ではない(このブートになぜ入っているかは不明!)。ここに収録されているのは、1973年秋に録音されたベーシック・トラック。後のウイングスのメンバー、ジミー・マッカロクとジェフ・ブリトンが参加している。翌1974年にナッシュビルでオーバーダブされるブラス・セクションはまだ入っていないので、公式テイクでも地味な曲が余計に地味になっています(苦笑)。しかも、ここでは唐突に演奏が終了・・・。
8.Jazz Street (Unedited Long Version)
9.Jazz Street (Edit Version)
未発表曲。「レッド・ローズ〜」セッションで録音されたインストナンバー。『Little Woman Love』と『Lunch Box/Odd Sox』を混ぜたかのような曲。ここには8分に及ぶ完全版と、5分ほどのエディット・ヴァージョンの2種類を収録。当初、ブートでは後者のエディット・ヴァージョンが出回り、後に完全版が発見された。2種類間の違いは聴き込んでいない私にはよく分かりません・・・(汗)。
10.Henry's Blues (Amsterdam 20 Aug 1972)
ここからはライヴ音源からの未発表曲。いずれも、1972年ヨーロッパ・ツアーで披露されていたものです。まずは、ヘンリー・マッカロクによるブルージーなインストナンバー。ヨーロッパ・ツアーでは、ポールのみならずリンダやデニー・レイン、ヘンリーにもスポットを浴びせたステージとし、「メンバー全員が主役」というポールの思いを象徴付けていた。この時期ポールもブルースに傾倒していましたが、ヘンリーも多分にもれず、といった所か。所々でヘンリーのアドリブヴォーカルが入るのもブルースっぽい。1972年8月20日アムステルダム公演より。
11."1882" (Hague 21 Aug 1972)
これも未発表曲。ポールが'70年代初頭に書いた曲で、デモテイクも残っているが、スタジオでのアウトテイクは発見されていない。1972年ヨーロッパ・ツアーのみで披露された。今度はポールの番とばかりに、思いきりブルース調(『Wild Life』に負けず劣らず)。歌詞は、1882年の混沌とした家庭風景を歌った物語風のもの。『The Mess』と同じく、1972年8月21日ヘーグ公演より。
12.The Mess (Hague 21 Aug 1972 Soundboard)
13.The Mess (Hague 21 Aug 1972 Audience)
シングル「My Love」B面、「レッド・ローズ〜」のボーナス・トラックでおなじみの1972年8月21日ヘーグ公演のライヴ音源。ただし、公式発表されたもの(12曲目、サウンドボード音源)は実際のライヴ演奏を編集したものなのです!実際のライヴ演奏は、オーディエンス音源として13曲目に収録。これで聴き比べができます!オーディエンス音源を聴くと、イントロのMCが一部カットされていて、曲構成も大きく編集されていることが分かります。そして、ライヴでの演奏はスタジオ・ヴァージョンと同じ曲構成ということも同時に分かります。なぜ曲構成を変更してシングルに収録したのかは不明ですが、違和感なく編集されているのは面白いですよね。そして、カットされたMCで「次のアルバムに収録します!」と言っているものの、結局収録されなかったという事実・・・。
14.Best Friend (Antwerp 22 Aug 1972)
未発表曲。1972年ヨーロッパ・ツアーのみで披露されていた、『Hi Hi Hi』に似たロックンロール。スタジオでのアウトテイクは発見されていない。1972年8月22日アントワープ公演の模様を収録しているが、この音源を「Cold Cuts」に収録すべくオーバーダブやリミックスが何度も行われた。ここには、「Cold Cuts」収録予定だったリミックスを収録。実際のライヴ演奏はポールのヴォーカルのみでコーラスが入っていません。