Flowers In The Dirt Sessions
(2007.10.20更新)
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ポールが'80年代の混迷から脱出した復帰作として、名盤と称されるアルバム「フラワーズ・イン・ザ・ダート」。ゲット・バック・ツアーと呼ばれた一連のワールド・ツアーもあいまって、ポールの復帰を強く印象付けました。今でも、このアルバムが大好きな人、思い入れが強い人は多いはずです。
そんなこのアルバムは、シングルカットされたシングルが多種多様なフォーマットで発売されたことからも分かるように、レコーディングでポールがたくさんの曲を残した作品です。アルバムに収録された13曲以外にも、収録漏れとなりシングルのカップリングで発売された曲、未発表に終わってしまった曲がごまんとあります。また、リミックスに凝っていた時期であることから、アルバム収録曲にも、公式発表されているものだけでも大量のヴァージョン違いが存在します。かなり長い期間続いた「フラワーズ〜」のセッションの全容を把握することは、ファンであってもなかなか難しいです。
このような「フラワーズ〜」セッション関連の音源を発表済・未発表問わず3枚にまとめたのがこのブート(misterclaudelレーベル、mccd-026〜28)です。「フラワーズ〜」関連のアウトテイク、公式発表ながら入手困難なアルバム未収録曲・ヴァージョン違い、そういった音源が詰め込まれています。また、これまでのブートでもおなじみだった1987年のフィル・ラモーンとの通称「The Lost Pepperland Album」セッションや、エルビス・コステロとのデモテープの音源も余すことなく収録しています。まさに、1987年〜1989年のポールのスタジオ活動の集大成といえるブートなのです。
1枚ごとに内容を見てゆきましょう。まず、1枚目はフィル・ラモーンとの「The Lost Pepperland Album」からの音源。これまで、「Pizza And Fairy Tales」「Return To Lindiana」といったブートにも収録されていたものを、ここで聴くことができます。このセッションは、「プレス・トゥ・プレイ」に次ぐアルバムを制作すべく、ラモーンをプロデューサーに迎えたものでしたが、完成を目前にしてポールとラモーンが口論の末仲たがい、お蔵入りの運命となった、いわくつきのセッションです。結局、この時録音された曲は以降ばら売り状態で発表されてゆきました。1987年のシングル『Once Upon A Long Ago』『Back On My Feet』、1990年の『Loveliest Thing』『PS Love Me Do』と続きます。そして、1997年には『Beautiful Night』がリメイクされ発表、『Love Come Tumbling Down』がそのシングルのカップリングに、同時期のラジオ番組「Oobu Joobu」のCD版には『Atlantic Ocean』『Squid』『Love Mix』が収録されました。このように、ポール自身かなり気に入っているセッションのようです。
「The Lost Pepperland Album」の収録曲は、佳曲・隠れた名曲が多いことで知られています。ラモーンのプロデュースと、ビリー・ジョエルのバックバンドの演奏(一部楽曲)により、AOR風味が漂っている作風も特徴的です。このブートでは、未発表になってしまったもの含めて、そうした佳曲の数々を一手に聴くことができます(なぜか『Loveliest Thing』が収録されていませんが・・・この曲のアウトテイクはないですけど)。お勧めは『Love Come Tumbling Down』『Love Mix』そして未発表曲では比較的有名な『Return To Pepperland』辺りでしょうか。『Return To〜』は、ビートルズの「サージェント・ペパー」の発売20周年を記念してポールが書いた曲。このブートの『Birthday Message〜』では、ポールが『Sgt.Pepper's〜』を替え歌で歌う様子を聴くことができます。『Beautiful Night』の初期テイクは、シングルの「Oobu Joobu」内にも収録されましたが、完奏しているのはブートのみ。そして注目は、『This One』のピアノ・デモでしょう!「フラワーズ〜」で発表されたポップなイメージとは程遠いバラードのアレンジで、構成も大きく異なります。これを聴くだけでも買う価値あります。
2枚目には、本格的に「フラワーズ〜」のレコーディングに入った時のアウトテイクが収録されています。中でも注目は、前半10曲にわたる、エルビス・コステロとのデモテープ。コステロとの共作が、ポールに共作の喜びとビートルズ回帰への道を示してくれたのは周知の通りですが、アコギによるこのデモテープで2人は見事なコンビネーションを見せています。ポールのアルバムに収録された5曲、コステロのアルバムに収録された2曲、そして未発表のままの2曲を聴くことができます。『Don't Be Careless Love』や、「オフ・ザ・グラウンド」に収録される『The Lovers That Never Were』などは、公式テイクより暖かみある演奏で、こちらの方がよい出来では、という意見にも納得です。
2枚目の後半は、「フラワーズ〜」セッションのスタジオでのアウトテイクが収録されていますが、ほとんどが短い断片的な収録なのが残念な点。しかし、『Motor Of Love』『Ou Est Le Soleil?』の初期テイク、『This One』『Put It There』のパロディー版(!?)など、興味深い音源がいっぱいです。『White Coated Man』と『Cow』はリンダ・マッカートニーとカーラ・レーンの共作曲。ジョニー・キャッシュとの共作『New Moon Over Jamaica』、エリック・スチュワートとの共作『Don't Break The Promises』のポール・ヴァージョンもあります。
そして3枚目は、主に「フラワーズ〜」関連の入手困難な公式発表曲・ヴァージョン違いを収録。『This One』の「club lovejoys mix」、『Figure Of Eight』のシングル・ヴァージョンなど、今ではレアな音源(未CD化曲含む)が目白押しです。多種多様なリミックスが制作された『Ou Est Le Soleil?』は、プロモ盤のみの超レア音源も含めて、6ヴァージョンも収録。アウトテイクでは、『Figure Of Eight』のアルバムヴァージョン完全版や、『How Many People』のリハーサル・テイクなどを収録。
「フラワーズ〜」セッションでは膨大な音源が残されており、実の所このブートも100%すべて網羅はできていません。公式発表されてレアな音源も、他に『The First Stone』『Good Sign』(groove mixも)など、つつけばいくらでも出てきます。しかし、ここまでまとまったことにより、「フラワーズ〜」セッションがどんなものだったのかが、だいぶ分かるようになっています。よくここまでまとめたものです。年代・内容別にだいたい分けられているので、セッションごとの把握もしやすくなっています。また、「The Lost Pepperland Album」とコステロ関連をいっぺんに集められるのもうれしい話。どちらも、ブートでは重要なアイテムなので、これで一気に集めてしまいましょう。
個人的には、2枚目が後半ちょっと味気ない気がするのと、もっと公式発表のレア音源を入れてほしかったのですが、それを言うのが非常にバチが当たるような、そんな良質なブートです。1枚目「The Lost Pepperland Album」関連の音源は、特にお勧めです!
[収録曲解説]
[DISC 1]
1.Beaufitul Night
1997年にアルバム『フレイミング・パイ』で発表された曲のオリジナル・ヴァージョン。1997年のヴァージョンはリンゴ・スターが参加しているが、ここではビリー・ジョエルのバックバンドが演奏に参加。歌詞はほとんど同じだが、構成がかなり異なる。ミックス含めかなりAORっぽい。このヴァージョンも、シングル「Beautiful Night」の「Oobu Joobu」内で公式発表されたが、ここでは最初から最後まで完全に聴くことができる。
2.Squid
1986年にポールがセルフ・プロデュースで録音したインスト・ナンバー。楽器はすべてポール自身による演奏。やさしいアコギのメロディが印象的で、シンセやエレキギターも入っている。1997年のシングル「The World Tonight」の「Oobu Joobu」内で公式発表されたが、それとは異なるテイク。
3.P.S. Love Me Do(Demo)
4.P.S. Love Me Do(Early Version)
ご存知ビートルズのデビューシングルの両面を組み合わせたダンス・ナンバー。1990年に日本限定で「フラワーズ・イン・ザ・ダート」の来日記念盤に収録された。海外では非常にレア音源という曲。ここでは、デモ・テイクと初期テイクの2種類を収録。特に前者はイントロがだいぶ異なります。
5.Back On My Feet
1987年のシングル「Once Upon A Long Ago」のB面曲。後年「フラワーズ・イン・ザ・ダート」のボーナス・トラックにも収録。コステロとの最初の共作だが、録音は「The Lost Pepperland Album」セッション。アウトテイクは見つかっていないので、公式発表版がそのまま収録されています。当初はアルバムの1曲目に予定されていたようです。
6.Once Upon A Long Ago(Extended Version)
1987年にシングル発売され、ベスト盤「オール・ザ・ベスト」(英国版)にも収録された曲。ラモーンとの一連のセッションで最初に日の目を見た曲であった。スタジオ・アウトテイクは見つかっていないので、公式発表されたヴァージョンを収録しています。ただし、12インチ収録で未CD化の「Extended Version」です!
7.Love Come Tumbling Down
1997年のシングル「Beautiful Night」のカップリングで日の目を見たAORナンバー。公式発表されたヴァージョンと、このブートのヴァージョンは同じです(アウトテイクは見つかっていない)。この時期のポールらしいAORナンバーで、私の大のお気に入りです(笑)。
8.This One(Alternate Take)
ご存知「フラワーズ〜」収録曲。なんと実は、このラモーンのセッションで既に取り上げられていたのです!しかも、オリジナルとは大幅に異なるピアノ・バラードのアレンジ。エコーがかかって、もろAOR風味たっぷりです。構成も大きく異なります。これを聴くとあなたの『This One』へのイメージが変わるはずです。この1枚目、いやこのブート最大の聴き所。
9.Atlantic Ocean
1997年のシングル「Young Boy」の「Oobu Joobu」内で発表された曲。'80年代後期の打ち込みサウンドが全開したダンス・ナンバーで、ポールのラップ調ヴォーカルが面白い。ここには初期テイクを収録しているため、公式発表されたヴァージョンとはヴォーカルが全く異なる。この時期、単なるAORに終わらず、こうしたアグレッシブな曲も残していたことが分かります。間奏のサックスソロがずいぶん安っぽいですが(苦笑)。
10.Love Mix(Rough Mix 1)
11.Love Mix(Rough Mix 2)
1997年のシングル「Beautiful Night」の「Oobu Joobu」内で発表された曲。シャッフル調の陽気な曲で、素直に楽しくなれるピアノ・ブギー。ここでは、公式発表版とは異なる2つのミックスを収録。「Rough Mix 2」の方は途中でフェイドアウトしてしまいます。なお、この曲の原曲は「Waiting For The Sun To Shine」の名で1974年に既に存在しています。
12.Return To Pepperland
ポールがビートルズのアルバム「サージェント・ペパー」の発売20周年を記念して書いた行進曲風の未発表曲。歌詞は物語風で、愛と平和が足りない現代を描写しつつ、愛と平和の象徴「ペパーランド」へ戻ろう、と歌いかける内容。ポールの未発表曲ではクオリティが高く、かなり有名な曲です。「The Lost Pepperland Album」の核となる楽曲。
13.Birthday Message For Alan Freeman(Sgt.Pepper's)
誰かの語りをバックに、ポールがビートルズの『Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band』(1967年)を替え歌で歌っているもの。断片的で、すぐに終わってしまう。アラン・フリーマンなる人に誕生日のお祝いをしているように聞こえますが・・・誰!?
14.Big Day
ファンキーなリズムにのせて、ひたすらタイトルコールが続くインストナンバー。恐らく、未完成のまま放り出されてしまった曲であろう。未発表曲。フィル・ラモーンは、このコーラスが録音された覚えがないという。コーラスは非常に親しみやすいメロディをしています。
15.Christian Bop
ピアノをメインとしたインストナンバー。未発表曲。どこかクラシックにありそうな雰囲気の曲で、後半ストリングスが入る。実は、1991年にポールが発表したクラシック作品『リヴァプール・オラトリオ』にこの曲のメロディーの一部が流用されています。どうりでクラシックぽいわけだ。
16.Peacocks
17.Peacocks(Rough Mix)
これまたインスト・ナンバー。ポールの愛妻・リンダの未発表曲。リズミカルでタイトな演奏にのせて、不気味なコーラスをフィーチャーした、変てこな曲。猫の鳴き声みたいなヴォーカル(もちろんリンダ)が不気味です・・・。これを発表していたらどんなことになっていただろうか・・・。このブートでは、2分ほどのヴァージョンと、7分にも及ぶヴァージョンの2種類を収録。
[DISC 2]
1.The Lovers That Never Were
ここから10曲はエルビス・コステロとのデモテープから。すべてポールとコステロの共作。まずは、1993年のアルバム「オフ・ザ・グラウンド」で発表されたこの曲から。ピアノとアコギのみのシンプルな演奏。公式発表版では聴けなかった、コステロとのデュエットが堪能できます。個人的にはこっちの方が好き。やっぱりコステロとのデュエットでなければ!
2.Twenty-Five Fingers
未発表曲。テンポの速い曲で、ポールとコステロが終始一緒に歌っている。メロディもリズムもなかなか楽しい曲だけに、未発表なのが惜しいです。
3.Tommy's Coming Home
これも未発表曲。ここでもポールとコステロは終始一緒に歌っている。微妙な陰を投げかける、アコースティックがぴったりの曲。これも未発表なのが意外。
4.So Like Candy
コステロの1991年のアルバム「マイティ・ライク・ア・ローズ」に収録されたバラード。コステロのヴァージョンは聴いたことはないですが、ポールとコステロとの才能のぶつかり合いを感じる、いいメロディの曲です。
5.You Want Her Too
「フラワーズ〜」収録曲で、公式発表版でもポールとコステロのデュエットを堪能できる。このアウトテイクでは完全にアコギのみの演奏。既に歌詞は完成していますが、オリジナルでポールが歌っていた箇所をコステロも一緒に歌っています。中間部のコーラスアレンジも若干異なります。
6.Playboy To A Man
これもコステロの「マイティ・ライク・ア・ローズ」で発表された曲。これも私はオリジナルを聴いていませんが、ここではピアノとアコギのみの演奏。
7.Don't Be Careless Love
「フラワーズ〜」収録曲。公式発表版は、かなり実験的で斬新なアレンジが成されているが、ここではアコギのみの演奏。オリジナルに違和感を覚えた人は、これを聴くと曲のよさが分かるはずです。コステロとのデュエットも堪能できます!
8.My Brave Face
9.My Brave Face
ご存知「フラワーズ〜」からの先行シングルにしてスマッシュヒット曲。このブートには2種類のデモを収録。前者はアコギのみの演奏で、公式発表版とはかなり印象が違う。ポールとコステロのデュエットもここでしか味わえない魅力です。もう1つは、なんとコステロがヴォーカル!オリジナルよりもアップテンポな演奏ですが、途中でコステロが笑い出してしまい、歌が終わってしまう・・・という構成。恐らく、おふざけで演奏したものでしょう。
10.That Day Is Done
「フラワーズ〜」収録曲。これまでのコステロとのデモとは違い、ドラムやブラス・セクションも入った本格的なアウトテイク。公式発表版とはまた異なった雰囲気です。1節分しか収録されていません。ここからこうした断片的収録が多くなります。
11.New Moon Over Jamaica(Studio Demo)
ジョニー・キャッシュと共作し、ジョニーのアルバムで公式発表された、レゲエタッチの曲。知る人ぞ知る曲です。ここでは、スタジオ・デモから、ポールのヴァージョンを収録。
12.Motor Of Love
「フラワーズ〜」収録曲。ここで聴かれるデモ・テイクは、断片的なものだが、オリジナルに比べるとはるかにシンプルなアレンジだ。歌詞も完成していない箇所がある。この曲のアウトテイクが残っていたとは、正直驚きでした。
13.Mambo Me Baby
ここから3曲はポールの自宅でのデモ・レコーディングより。まずこの曲は、ロカビリー風の即興と思われる曲。すぐ終わってしまう。ラジオ番組「Oobu Joobu」で紹介されている。未発表。
14.Great Entrance
これも未発表曲。幻想的な雰囲気のシンセが漂うインスト。続いてメドレー形式で、不気味なシンセの連続と共に次曲が始まる。
15.So Long Blacky
不気味なインタールードから一転、非常に陽気な即興風の曲に早変わり。もちろんこれも未発表。歌もほんのちょっと入るだけ。この辺は未発表である理由がよく分かる(苦笑)。
16.We Got Married
「フラワーズ〜」収録曲。元々は1984年のセッションで録音された曲。ここでは、初期テイクを収録。構成・アレンジは決まっているものの、演奏やミキシングはかなりラフ。最後のコーラスの繰り返しで、歌うタイミングを間違えています(苦笑)。
17.Ou Est Le Soleil?
「フラワーズ〜」のCD版のボーナス・トラックとして発表された曲。元々は1975年頃に存在していた。ここでは、その1975年頃のデモ・テイクを収録。まだ、公式テイクのプログラミングの雰囲気は一切ない。楽しい雰囲気が伝わってきます。これも断片的収録。
18.This One/Put It There(Parodies)
「フラワーズ〜」収録曲の『This One』と『Put It There』を、ポールたちセッション・ミュージシャン(後のツアーメンバー)がおふざけで演奏しているもの。笑いながら、大仰でめちゃくちゃなアレンジで演奏し、歌っています。セッション中の和気あいあいとした空気が伝わってきます。
19.Put It There(Rehearsal)
「フラワーズ〜」収録曲。リハーサルテイクだが、オリジナルよりリラックスして歌っているようだ。なお、このヴァージョンではライヴの演奏と同じく、最後に『Hello Goodbye』のコーダにつなげられています。
20.White Coated Man(Oobu Joobu Version)
リンダとカーラ・レーンとの共作。動物保護を訴えたチャリティ・アルバムに収録され、リンダの死後1998年のアルバム「ワイド・プレイリー」に収録された。ここでは、ポールのラジオ番組「Oobu Joobu」で放送されたものを収録。大仰なアレンジと、リンダの台詞付きヴォーカルが、いかにも!といった感じの実験的な曲。
21.Cow(Oobu Joobu Version)
これもカーラ・レーンとの共作曲だが、こちらは「ワイド・プレイリー」で初めて発表された。壮大な空気感を持った3拍子の曲。これも「Oobu Joobu」放送分より。
22.Don't Break The Promises
ポールが10ccのエリック・スチュワートと共作した曲で、1992年に10ccがアルバム「ミーンホワイル」で発表した。10ccはバラード・アレンジで取り上げたが、ポールのヴァージョンはレゲエ・アレンジ。1997年のシングル「The World Tonight」の「Oobu Joobu」内で公式発表されているが、ここではそれよりも圧倒的に短い「Oobu Joobu」放送分より。
[DISC 3]
1.We Got Married(Promotional Edit)
ここからは主に公式発表されたもののレアな音源を収録。まず、この曲はプロモ用に制作されたエディット・ヴァージョンで超レア。後半のコーラス繰り返しを短縮しただけですけど。未CD化曲などを収録したブートでも聴くことができます。
2.We Got Married(Rough Mix)
これはアウトテイクで、恐らく1984年にデヴィッド・フォスターらと録音した際のものと思われる(未確認)。ブート「Pizza And Fairy Tales」などに収録されているものとたぶん同じでしょう。結構ラフな出来で、後半はヴォーカルが入っていない。また、フェイドアウトせず完奏する。
3.Figure Of Eight(Rough Mix)
「フラワーズ〜」収録曲で、アルバムとシングルでは演奏が異なっている。実は、アルバムヴァージョンは5分の演奏を3分ちょっとに編集したもので、ここではその完全版を聴くことができます!これを聴くと演奏はラフながらも、構成は後のシングルヴァージョンに近いものがあることが分かります。未発表。
4.Figure Of Eight(7" Version)
5.Figure Of Eight(12" Version)
これは公式発表のシングルヴァージョンで、CD化もされています。現在は入手困難ですが・・・。こちらの方がアルバムよりライヴ感あって好き、という声はよく聞きます。7インチヴァージョン(CDでは5インチ)と、12インチヴァージョン(CDでは3インチ)では曲の長さが異なります。
6.This One(Club Lovejoys Mix)
公式発表されたものの、シングル「Figure Of Eight」の一部アナログ盤にのみ収録された、未CD化レア音源。『This One』のダンス・ミックスです。未CD化曲・レア音源をまとめたブートでも入手できます。
7.How Many People(Rehearsal)
「フラワーズ〜」収録曲。これは未発表のリハーサル音源。ポールがこの曲を紹介した後、ピアノで演奏を始めます。公式テイクに比べるとシンプルで荒削りな印象を受ける。ポールは後半、コードを指示しながら歌っている。その後は、オリジナルと同じものが編集でくっついている気がしますが・・・(汗)。
8.Ou Est Le Soleil?(12" Version)
9.Ou Est Le Soleil?(Tub Dub Mix)
10.Ou Est Le Soleil?(Instrumental Mix)
11.Ou Est Le Soleil?(7" Mix)
12.Ou Est Le Soleil?(Shep Pettibone Edit)
13.Ou Est Le Soleil?(Disconet Edit By Dennis Muyet)
ここから、怒涛の『Ou Est〜?』6連続が始まります(笑)。すべて何かしらの形で発表されていますが、CD化済みは12トラック目(このブートでは「Shep Pettibone Edit」と記載されているが、実際は「7" Mix」。11トラック目はその逆)のみです。また、「Disconet Edit」はプロモ盤のみの収録で、未CD化曲・レアな音源をまとめたブートにも収録されていない、超レア音源です。さぁ、一緒に歌いましょう!ウーエー、レソレー(笑)。
14.Party Party(Promotional Edit)
15.Party Party(Promotional Mix)
「フラワーズ〜」のワールド・ツアー・パックの付属CDと、来日記念盤にのみ収録されたファンキーな曲。ここに収録されているのは、通常版とは違う曲の長さ・ミックスの2つのヴァージョン違いです。これらは、プロモ盤のみ収録のレア音源です。
16.Figure Of Eight(Studio Rehearsal)
スタジオでのリハーサル音源から。女性のアナウンスがかぶっているが、これは恐らくポールとツアーバンドを紹介する何かの番組からの抜粋であろう。それを、曲の部分だけつぎはぎしたものと思われる(途中でポールや女性アナウンスの声が途切れている箇所がある)。これも断片ですが、リハーサルの模様を捉えた貴重な音源です。